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いつも通りにしかできない

お世話になっている上司が肺ガンになった。近々手術をするらしい。

本人から言われたときは正直驚いた。日頃お世話になっている分、こういうときこそ何か言って力になれたらいいなとは思った。
が、本人やその人の家族の方の気持ちを考えると、何を言っても他人事になる気がして、気の利いた言葉は何一つ出てこない。結果「すみません。受け止めてはいますが何て言ったら良いのか分からなくて言葉が出ません、、」としか言えなかった。いい歳こいて情けない。
一通り話を聞いた後は、いつものようにコーヒー飲みながら仕事と近況の話をした。
「体の動くうちは」と連発されたので「体が動くようになってからも私の面倒を見て美味しいものを食べに行くという仕事が残ってます」と言っておいた。

これまでガンとの接点は全くなかったわけではない。ノー天気に生きていた高校生くらいの時に肺がんの末期で母方の祖母を亡くしている。
事情があって母方の親類とは行き来がなく、その時にはじめて会ったくらいの人だったので、見舞いには行っていたが、力になりたいとかそういう思いは湧かなかった(ごめんよ。ばあちゃん)。
それを除くと、がんとオペきちの接点は抗がん剤治療をしているご近所さんの噂話を聞くくらいで、がん闘病に関する知識はゼロ。興味すらなかった。

上司と部下という関係にすぎないので、力になりたいとは思うものの前に出すぎるのはいかがなものかとも思う。
でも、何も知らないよりかは知った方がいいと思うので、製薬会社やがん患者さんのブログに目を通してみた。
当たり前といっちゃあ当たり前なんだけど、力になりたいとは思っても、本人との関係性を踏まえた上で行動することが一際大事なのだなぁ。と痛感した。

自分はガンになったことはないから、いくら想像力を働かせたところで本人の気持ちは解らない。独身だし、ご家族の心痛なんかも逆立ちしたって解らないだろう。そもそも気の利いた一言を言えるほどコミュニケーションスキルないし。
オペきちにできることは、入院されるまではいつも通りにして、戻ってくるのを待つくらいしかなさそうだ。