読書記録

以前読んでた本をこの休みで読了

詳しいあらすじは↑を見てください。

男社会で、オスは命を落とすレベルの順位争いが繰り広げられるチンパンジー。
攻撃性が高く、ヤクザ映画ばりの過激な順位争いが繰り広げられ、メスもその争いに翻弄されてしまうことも多いらしい。
彼らは順位争いが苛烈な分、互いの上下関係をアピールするような政治的な振る舞いに長けてるのが特徴らしく、観察をしていると、互いに同盟を組んでボスを追い落とすとか、ボスによりそっておこぼれに預かろうとしたりという半沢直樹のワンシーン的な状況を目の当たりにすることも多いのだとか。

比べる対象となっているボノボは女性社会。人間で言う熟女なメスたちが主導権を握り、リーダーのメスの息子がボスになり、当時行くルートなんかも女性が決めるとか。政治的な振る舞いはあまり発達してないかわりに、互いに友好を示したり、協力しあって助け合う行動がかなり見られるらしい。

そんな2つの類人猿の観察記と、その記録を踏まえて人間社会の特徴を解説。その上で「人が互いを思いやってよりよく生きるには何が必要か」を著者なりに考察した書。

いつも納得できないあの会話が、やってる理由がよく解らないあの振る舞いが、類人猿と比べて解説されると「そういう理由ね!なるほど」と納得できる不思議。
きっとそれは、この本の記述が分かりやすいのは勿論なんだけど、人間を理性あるものと特別視して「人間も動物の一種なんだから、理屈なんて抜きにして縄張り争いしたり、労力の無駄と思える威嚇したりするわな」という見方を私に教えてくれて心を楽にしてくれた一冊。